小学校、中学校の教員は忙しい?両方経験した俺が文科省調査をもとに解説

日々、教員の多忙さについてはニュースで報道されている通りだ。多忙といっても、もちろん教員間の差はある。結論を言ってしまえば、最も忙しいのは当然ながら「学級担任」だ。

しかし、印象論のように感じられては困るので、令和4年度に実施された教員勤務実態調査で見えてきた実態をもとに紹介していく。

なお、今回の記事で使用するすべての画像は、以下の参考資料から引用している。

教員勤務実態調査(令和4年度)【確定値】(PDF:1024KB)  

目次

教員は特に「学級担任」が多忙である

教員勤務実態調査(令和4年度)より引用

当たり前だが、学級担任とそうでない教員の在校時間は大幅に異なる。子どもの数だけ仕事が増えるわけだ。

学級担任をする時点で、オプションとしてプラスされる業務はたくさんある。その中でも特に負担なのが「通知表作成業務」と「学級通信の作成」である。

通知表作成業務は特に「所見文作成」が大変

学級担任にとって、通知表の所見文作成業務は非常に大変なタスクだ。一人一人に想いを込めた文章を・・・みたいなことを言ってられない。なぜなら、管理職や学年主任などのチェックを何度も受けると、結局は自分の伝えたかった内容や表現にはならないからだ。

つまり、「管理職や学年主任のチェックを突破する文章」を最初から作成してしまうことが、通知表の所見文を作成するにあたってのコツである。そこで、そんな悩みを解決する「通知表所見作成ツール」を開発した。40名の所見が1時間で終わる効率化ツール「所見攻略くん」だ。詳細は以下の記事に書いておいた。

ぜひ、活用をして少しでも業務の負担を軽減してほしい。

学級通信って、出さなくても良いのでは?

学級通信は努力義務だろ、という人がいるかもしれないが、世間は許さない。

全国の教員が学級通信を書かなくなれば廃止することは可能だが、そうはならない。使命感から毎日発行する教員や、なんとか這いつくばって週に1回は出す教員がたくさんいるんだ。面倒なことに「趣味のように毎日発行する教員」もいる。つまり、ある程度学級通信を発行する教員の後の担任になると「あの先生、学級通信全然出さないよね」という批判を喰らうハメになる。

業務から逃げられないなら効率化するしかない。フリー素材を探す時間をカットするために、17個のサイトを以下の記事にまとめた。ぜひ参考にしてほしい。

小学校、中学校ともに「学年が上がるほど」多忙に

教員勤務実態調査(令和4年度)より引用

原因は「授業準備」と「生徒指導の増加」である。

小学校の高学年担任は授業準備が忙しい

小学校でいうと、学年が上がるほど、全体の教科の専門性が上がっていく。特に、小学校6年生の担任は最も多忙だ。個人的には「6年生担任手当」というものを作るべきなのでは?と思っている。理由は、そもそも5教科の専門性も高くなってくるため、教材研究が大変であるからだ。さらに、理科の実験準備や、家庭科、図工の教材準備は非常に大変だ。同時に、思春期に差し掛かる子どもの生徒指導も増加する。

授業の準備をする際には、アイデアが必要な時が多々ある。アイデアが舞い降りてこない時が一番辛い。そんな授業準備を補助するためにはChatGPTを活用するのも手である。

中学校の担任は生徒指導と進路指導が多忙

中学校は専門教科担任なので、授業はさておき、生徒指導と進路指導に忙殺される。思春期に差し掛かる中学生の指導は大変である。学級経営を上手に進めていけば、中学校3年生になってからは生徒指導上のトラブルは減少する。しかし、そもそもの進路の悩みや葛藤など心理的なサポートにかける時間は膨大である。

ちなみに進路指導は「見通し」が重要である。受験日程、出願までの流れ、三者面談など、あらゆるゴールまでの「見通し」が重要である。そういった「見通し」の大事さをはじめ、仕事の基本的なノウハウと効率的なツールの活用などを紹介した記事を以下に示しておく。ぜひ、読んでほしい。

学級の児童生徒数が多いほど多忙化する

教員勤務実態調査(令和4年度)より引用

この画像を見ると、学級の児童生徒数が多いほど、多忙化している。当然の結果である。丸つけ一つとっても、40名を相手にすると小テストを実施するだけで大変である。中学校の場合は、4クラス担当していると、一つの小テストを実施するだけで160名の採点業務が発生するわけだ。

そして、先ほども繰り返すようだが、通知表作成業務もまた、児童生徒数に比例して負担が増える。効率的に所見を書くためのノウハウを以下の記事を参考にしてほしい。

最後に:仕事を効率的に進めるための記事の一覧

学級担任を救いたい。何年か前の自分が、こんな記事に出会っていたら、少しでも業務の負担が減っていただろう、という想像をしながら、現在多忙な担任の先生方に向けて書いた。

最後に、仕事を効率的に進める上で役に立ちそうな記事を以下にまとめておく。ぜひ、使ってほしい。

通知表所見 例文

iPad活用

アプリ活用

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この記事を書いた人

▶︎中学校の先生
▶︎時短術で全国の先生方を助けたい
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