学校の先生は、「特別の教科」と呼ばれる「道徳」の授業を毎週1時間やっています。
この中でも、「感動・畏敬の念」という内容項目の授業があります。
これには全国の学校の先生方が頭を悩ませていることでしょう。
実際、なぜ頭を悩ませるのか。それは「自然っていいよね」という感覚を再認識させることが非常に難しいから。
じゃぁ、いっそのこと、科学的な根拠を生徒に示しませんか??
ということで、自然の凄さを示した「NATURE FIX」で気になった研究を紹介します。
もう、いっそのこと「自然の凄さ」は科学的な根拠で示そう
事例①自然は人間のストレスを軽減する
千葉大学の宮崎良文教授による研究では、森のなかをゆっくりと散策すると、都会を歩いているときに比べて、従来ストレスホルモンと呼ばれているコルチゾールの値が16%も下がったというものだ。さらに交感神経の活動は4%、血圧は1.9%、心拍数も4%下がったそうだ。
自然が人間のストレスを軽減することは、感覚的にはわかっていたけれど、本当に科学的にも証明されているみたい!凄くないですか?
事例②自然は人の体調を調整する力がある
宮崎教授の研究の成果として、「生体調整効果」が挙げられている。15分間、森林中を歩いた前後で血圧の変化を計測したところ、もともと血圧の高い人は低下し、低い人は上昇することがわかったのだ。同じ人が都市部を歩いたり座ったりした場合には、このような効果は認められていない。
これすごくないですか?森林の中を歩くと血圧が高い人が救われるだけではなく、低い人も上昇するんですよ!
これが「生体調整効果」です。自然、すごい・・・。
でも、何かパワースポット的な感じなんですかね?自然の中に触れ合うことで、気持ちが落ち着いたり、鼓動が高鳴ったり。
見えないパワーがそこにはあるんです。
事例③自然は人間の心を穏やかにする
周囲の自然環境と、住民の心理面での攻撃性との関係について調べた研究も紹介されている。植生がほとんどない中庭、コンクリートと樹木が混在する中庭、緑が豊かに茂る中庭の3種類の中庭を持つ団地に対する調査だ。98もの棟に対して暴行、殺人、車の窃盗、強盗、放火の発生件数を調べたところ、植生がほとんどない棟に比べて、中等度に草木が見える棟では犯罪発生件数が42%少なく、さらに緑が多い棟との比較では、窃盗の件数が48%、暴力がからむ犯罪の件数が56%少ないという結果が出たのだ。
これもなんとなく感覚的には分かりますよね。自然の中にいたら落ち着くし、心が穏やかになるのは事実だったようです。
事例④自然は人を孤独にしない
1万世帯以上を対象に実施されたオランダの研究では、同程度の収入の世帯であれば、緑の多い地域に暮らす住人のほうが孤独感を覚えにくいことがわかったという。
これは興味深いですよね。緑の多い地域は、人が外に出歩いたりするからだったりするのでしょうか。
まとめ
自然に対して、「自然ってすごいな」「人間は自然に生かされているんだなぁ」など、そういった感覚を学校の授業で生徒たちに再認識させるのは難しいですよね。
だったらデータしかない!と思い、まとめてみました。
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