ロイロノートでもっと効率的に授業を作れないかなぁ。
今はなんとなく、提出箱を作って、生徒に提出物を出してもらう感じで使っているんだけど。
こういった悩みを解決します。
本記事のテーマ
ロイロノートを活用した授業作りの時短術
授業を作る際、皆さんどのように授業を作っていますか?私の周りでは
・紙のノートに板書計画や授業の流れを書く
・パソコンで簡単な略案を作成する
といった先生方が多いです。
実際私も、ロイロノートと出会うまでは、B5サイズのノートに板書計画を書いて授業作りをしていました。
しかし、8年以上のキャリアを経ても授業作りの効率化がされないことに疑問を持っていました。
そして、さらに「効率化」をさせようとすることを嫌う教員もたくさんいます。例えばこんな人。
効率化は失うものがある!!色々考えたり、苦労したりすることでしか得られない経験があるんだ!
ここまで強く主張してくる人はいないかもしれませんが・・・笑
ただ、学校教員の世界では「効率化」よりも、「時間をかけて色々考えたり、苦労することで得た経験」の方が美しく語られることが多いため、そういった「効率化」に対して、「良いね!!」という感覚を持っている人というのは中堅層からベテラン層にかけて非常に少ないです。
しかし、私ははっきり断言できます。
俺は色々考えたり、苦労して、効率化させようとしているから!!
実際、効率化させようとせず、ずっと同じやり方で働いている方が、物事の本質を考えないで過ごしている場合が多いです。
そして、これから私が紹介する実践は、時短術だからといって授業の内容が薄くなるということはなく、むしろ、授業の内容は濃くなります。
では、前振りが長くなりましたが、ロイロノートを活用した授業作りの時短術に移っていきましょう!
「テキスト」を使って授業を作る
画像にあるように、ロイロノートでは「テキスト」という機能によって、様々なカラーのテキストボックスが作成できます。
私は現在、授業の流れを全てテキストで作成します。
導入でどんな資料を提示しながら生徒に考えさせるのか、配布する資料は何か、画面共有をしながら説明する資料は何か、など、この画面を見れば、どのように授業をすると良いのかをわかるようにしています。
このテキストがとても良いんです!何が良いのか紹介します。
テキストを簡単に移動できる
このメリットは正直、絶大です。
例えば、紙のノートに板書計画を書いていたりすると、修正がめんどくさいですよね。
「ちょっと違うなぁ」と思ったら、消しゴムで消さなければなりません。なんなら、新しいノートに最初から書き直す場合もあります。
また、Word文書などで授業の略案を作成するのは、個人的にはアイデアが生まれにくい感じがします。
私は決まった書式の中にアイデアを入力していくというのが、クリエイティブになりきれない感じがしてしまいます。
一方、ロイロノートだと、思いついた授業アイデア(発問や言語活動など)をテキストに入力後、自由に動かすことができます。この自由度が頭の中をクリエイティブにしてくれます。
発問や指示の順番、配布する資料のタイミング、言語活動の内容自体など、授業を作る際には何度も考えますよね。
こういったあらゆる内容を気軽に修正でき、何より自由自在に移動できるのは非常に良いです。
紙のノートやWord文書よりも、授業作りについて試行錯誤しやすくなります。
授業って、とにかくまずは大まかな内容を考えてしまって、そこから何度も試行錯誤して作った方が良い授業ができると思います。
テキストを移動させながら、
「このタイミングでこの問題は必要あるかな?」
「ここで全体交流をした方が良いかな?」
とより具体的な生徒のイメージをして、修正しながら授業作りができるので、試行錯誤の精度が向上します。
そして、授業作り自体も私は短時間で終わるようになりました。
生徒に何を考えさせたいのかが明確になる
現場に出て最初の頃に私がよく陥ったことなんですが、紙のノートに板書計画を書きながら授業を作成していたら「板書を作ること」が目的になってしまっていることがありました。
実際、しっかり板書計画を作っていたのだけれど、実際授業をしてみたら生徒が考える時間が少なく、つまらない授業になってしまう・・・っていうパターンです。
しかし、ロイロノートで授業を作ると、「板書計画を作成する」ということよりも、「生徒に何を考えさせたいか」を常に意識することになります。
そして、何より、教室の黒板というツールをどのように使うべきか、を改めて考えるようになりました。
黒板のメリットは
・とにかく巨大で見やすい
・書き残すので、常に確認できる
という点です。つまり、生徒が授業に取り組んでいる時に「常に確認したい情報」を書くことで効果があります。
このように、改めて黒板について考えてみると、「わざわざ板書に書く必要のないこと」を書いていたことに気付かされました。
つまり、「生徒が書き写す意味のないもの」さえもノートに書かせていたのです。
私は、意味のないことを教師が書き、生徒が書き写すという思考停止の空間をとにかく消滅させたいです。
ロイロノートで授業を作成することで、生徒にとって、より価値のある時間をこれからも作っていきたいと思っています。
単元計画も「テキスト」を使えばすぐに完成!
「テキスト」を活用すれば、単元計画も爆速で完成します。
ロイロノートを活用した授業作りでは先ほどの画像にあるように、単元全体が視覚的に確認しやすくなります。
また、単元計画を一気に作成した後に、後からテキストが自由に動かせるので、かなり授業作りが効率よく進みます。
単元全体を見ながら授業を試行錯誤できるのは非常に良いです!
ワークシートや資料はPDFで提示
ロイロノートを活用しての授業作りでは主に「テキスト」と「PDF」を使います。
画像のワークシートはiPhone、iPad、Macの純正アプリ「pages」で作成したものをPDFに書き出したものです。
私の基本的な授業作りは「ロイロノート」「pages」で完了します。本当に便利ですよ!
ちなみにpagesのちょっとした操作の仕方はこちらの記事で解説しています!
まとめ
ロイロノートの「テキスト」を使うことで、授業作りがかなり効率化されます!
生徒との提出物のやりとりだけでなく、授業作り自体をロイロノートでやってしまいましょう!!!
また、冒頭でもお伝えしましたが、「効率化」するためには物事の「本質」を考えることが大切です。
効率化させることは決してサボることではなく、むしろ、「本質的なことに時間をもっと使うため」に必要なのです。
私は、ロイロノートを活用してから、授業の構想を試行錯誤する時間が増えました。
何度も修正することが増えました。
一度授業計画を作ってしまって、それを毎年やっていくだけという方が、私は思考停止している最悪な実践だと思っています。
ぜひ、必要なことに時間をたくさん使うことのできる効率化を目指して、頑張っていきましょう!
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