初任者教員のよくある悩みを解決【現役教員が解説】

初任者教員のよくある悩みを解決【現役教員が解説】

教員は初任者とはいえ、着任して1週間後には子どもを目の前に授業をしたり、学級経営をスタートしたりする。つまり、いきなり前線で戦うことになるわけだ。

教育実習とは当然ながら責任の重さも、業務の量も何もかもが異なる。そんな環境で現在もなお、現場の前線で戦っている初任者の教員に向けて、少しでも力になれるような記事を書こうと思う。

初任者教員が悩みを解決するための行動を結論から言うと以下の通りだ。

記事の結論

・「ゴールイメージ」、「タスク」、「見通し」を明確にすること

・業務を効率化するツールを使うこと

なお、本記事は「初任者の悩み→解決するための行動」という流れで進めていく。

目次

初任者教員の悩み①:何を聞けば良いかわからない

初任者の教員に対して「なんでも聞いてね!」と優しく声をかける先輩教員がよくいる。しかし、初任者である教員はそもそも「何を聞けば良いのかわからない」のが本音。

それは当然だ。授業で考えてみてほしい。単元の冒頭で、何もわからない子どもに「なんでも聞いてね!」と言われても質問が出てこないのと一緒だ。

つまり、「わからないこと」が生まれるためには、ある要素が必要だ。それが、「ゴールイメージ」、「タスク」、「見通し」の3つである。

解決するための行動①:仕事の「ゴールイメージ」を先輩に聞く。

まずは「ゴールイメージ」だ。何事も「結局何ができれば良いか」が重要である。

例えば、4月の学級担任は「学級開き」という非常に大変な業務がある。しかし、ゴールイメージがないと何も準備ができない。

だからこそ、先輩教員に「学級開きのゴールイメージがわかないです!」と質問してみると良い。すると、「アイスブレイク」、「学級目標の設定」、「学級組織決め」、「学級の掲示物作り」など、ある程度答えてくれるだろう。

過去に、新卒教員に向けた記事なんてのも書いていたので、掲載しておく。

何をすれば良いのかが分かれば、気が楽になる

何をすれば良いのかが分かれば、「学級目標はどうやって決めているだろう」「学級組織って、どんな係活動や当番があれば良いだろう」など、ある程度の疑問が思い浮かぶようになる。疑問さえ浮かべば、あとは積極的に周りの先生に質問していけば良い。

そうすれば、漠然とした不安から脱却できる。

初任者教員のよくある悩み②:何からやれば良いかわからない

初任者は忙しい。4月から夏休みに入るまでが、初任者にとって最も辛い期間であるという。なぜ忙しいのか。それは、そもそも「タスクが不明確である」ことと、「タスクを処理する手順がわからない」ということだ。

事務作業、分掌業務などなど、色々な業務には細かいタスクがあり、それを処理する手順が存在する。それを先輩に聞くと良い。

解決するための行動②:今やるべき「タスク」と「手順」を先輩に聞く。

例えば、通知表の作業についても、タスクの手順がある。

通知表の所見を効率的に書く3つのステップ

こんな感じで、あらゆる業務のタスクを細分化し、手順を明確にすると仕事がスムーズに進むようになる。学級経営、授業作りなどにおいても同じだ。ぜひ考え方として参考にしてみてほしい。

ちなみに先ほど紹介した通知表所見を効率的に書くための記事も掲載しておく。

初任者教員のよくある悩み③:いつも目の前の仕事に追い込まれている

目の前の膨大な仕事に追われ、いつも忙しい。そんな思いを抱える初任者はかなり多い。しかし、これは目の前のタスクに忙殺される働き方をしてしまっているだけであって、あなたの能力不足ではない。

多忙感から脱却するには「見通し」が重要だ。

解決するための行動③:仕事の「見通し」を持つ

要するに「スケジュール」を明確にして、「いつまでに、何をやるか」を理解することが重要だ。あらゆる仕事には締め切りが存在する。締め切りをリストアップすることは誰にでもできる。

締切日をリストアップした上で、「いつまでに、何をやるか」という部分について先輩に質問しに行くと「おっ、頑張ってるやん」と思ってもらえる。

ちなみに、そういった「見通し」を持って仕事をするコツは以下の記事に詳しく書いている。

初任者教員のよくある悩み④:仕事を進めるスピードが遅い

周囲の先輩教員は仕事が早く進んでいる。それは事実だ。しかし、先輩教員はそれなりにキャリアを積み、効率的に業務を進める「ツール」を自分なりに開発している人が多い。

私は「通知表所見文を40名1時間で終わらせるExcelツール」と「iPadで使える教務手帳」を活用し、仕事を爆速化している。

業務効率化ツール①:通知表所見文を40名1時間で終わらせるExcelツール

初任者教員を悩ませる大きな壁が「通知表所見文の作成」だ。3学期制の学校は夏休み前、冬休み前、年度末の3回、前後期制の学校は9月末、年度末の2回、子どもたちの所見文を書くことになる。

これがかなり時間がかかる上に、学年主任や管理職の文章の好みやさじ加減によって、かなり修正されることになる。

だったら、圧倒的な文例の数を組み合わせ、パパッと所見文を完成させてしまい、チェックを受けた方が効率が良い。そんな発想から作成されたツールだ。

私はこれを活用して、40名を1時間で仕上げてしまう。何度救われたことか。

業務効率化ツール②:iPadで使える教務手帳

教員は週案や生徒の成績など、手帳に情報をメモすることが多い。そういった自分で書いた手書きのメモを検索できるのが「GoodNotes」というiPadのアプリだ。

これを活用し始めてから、私はあらゆる紙を手放した。

職員会議資料、学習指導要領などあらゆる文書をGoodNotesに読み込んで、アンダーラインを引いたり、メモをしたりする。iPad一つあれば、あらゆる紙から解放される。このストレスフリーな人生をスタートできれば、初任者の教員の皆さんはかなり負担軽減につながるだろう。

最後に:初任者の教員の悩みを心から解決したい

私は初任者の教員の悩みを解決することに、このブログを思う存分活用してほしいと考えている。本ブログのコンセプトは「教員の攻略本を作りたい」ということから始めている。

ぜひ、本ブログ「教員徹底攻略」を活用し、学校の仕事を攻略し、1分でも早く家に帰って美味しいご飯を食べてほしい。心と体を休めるためにこのブログを読んでほしい。

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この記事を書いた人

▶︎中学校の先生
▶︎時短術で全国の先生方を助けたい
▶︎iPad、MacBook、iPhoneが大好き
▶︎時短術発信中
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