【時短】道徳の教材研究は15分で完了!発問がスラスラ浮かぶ「3つの視点」

「明日の道徳、まだ何も準備してない……」
「指導書の問いをそのまま読んでも、子どもたちがシーンとしてしまう……」

先生方、この絶望感、分かりますよね。
(僕も金曜日の放課後によくこの状態になって、適当に授業して後悔する……なんてことがよくありました。)

で、「ちゃんとした授業をしなきゃ」と思うほど教材研究は重荷になるわけですが、実は「教科書なんて全部読む必要はない」と言ったら驚きますか?

今回は、忙しい先生のために、たった15分で面白い授業を作る「裏技」を紹介します。
全部読み込まなくていいんです。「3つのポイント」を探すだけで、子どもの思考は勝手に動き出すことがわかってたりします。


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目次

思考を強制発火させる「3つのポイント」

人間の脳には、「ある条件」が揃うと、考えたくてたまらなくなる習性があります。
教材の中から、そのスイッチを押す箇所を3つだけ探してください。

ポイント①:「違和感」を探す(Gap)

教科書を読んでいて、「ん? 普通こうしなくない?」とツッコミたくなる箇所を探します。
いわゆる「書かれていない空白」や「おかしな行動」ですね。

  • 例: 「なんで主人公は、この場面で何も言わずに去ったの?」
  • 心理学: ツァイガルニク効果
脳は「未完成」を放っておけない(ツァイガルニク効果)

人間は、完全に理解できたことよりも「未完了なこと」や「謎」の方を強く記憶し、気になってしまう心理効果です。
(テレビドラマが一番いいところで終わるのもこれですね。)
授業でも、あえて説明不足な「謎(違和感)」を提示することで、子どもは「その理由を知りたい!」と前のめりになるわけです。
出典:Bluma Zeigarnik (1927). Das Behalten erledigter und unerledigter Handlungen.

こいつは良いですねぇ。あえて「謎」を残すだけで、子どもの食いつきが全然違ってきたりします。

ポイント②:「葛藤」を探す(Conflict)

第1回でも触れましたが、やっぱり「板挟み」は最強でありました。
「Aも大事だけど、Bも捨てがたい」という場面を一点集中で探します。

  • 例: 「正直に言うべきか、友達をかばうべきか、この時の主人公の頭の中は?」
  • 心理学: 認知的不協和
モヤモヤこそが思考の燃料(認知的不協和)

矛盾する2つの気持ち(葛藤)が生む不快感は、脳にとっての「ガソリン」です。
指導書にある「きれいな正解」ではなく、あえてこの「ドロドロした迷い」に焦点を当てることで、議論は一気に熱を帯びます。
提唱者:レオン・フェスティンガー

なんとも困ったものですが、人間は矛盾を抱えると必死に考えちゃう生き物なんでしょうな。

ポイント③:「自分事」を探す(Projection)

最後に、「もし自分だったら?」と置き換えられるポイントを探します。
特に「条件を変える」のがコツっすね。

  • 例: 「もし相手が仲良しの〇〇くんじゃなくて、苦手な人だったら、同じことができた?」
  • 心理学: 投影(Projection)
脳内でシミュレーションさせる(投影)

物語の登場人物に自分自身を重ね合わせる心理プロセスです。
「もし〜なら」という仮定(If)を与えることで、脳は現実と同じようにシミュレーションを始め、道徳的価値を「他人事」から「自分の問題」として処理し始めます。
出典:Freud, S. (General Psychoanalytic Theory)


15分で終わる!教材研究の具体的ステップ

では、実際の準備手順を見ていきましょうか。コーヒー片手でもできますよ。

  1. 教科書をざっと読む(5分)
    • 精読しなくていいです。「違和感」「葛藤」「自分事」になりそうな箇所に線を引くだけ。
  2. 3つのポイントに変換する(5分)
    • 「なんでこうしなかったの?(違和感)」
    • 「どっちで迷ってる?(葛藤)」
    • 「もし君ならどうする?(自分事)」
    • この3つの問いをメモします。
  3. 授業の流れにはめ込む(5分)
    • 導入(自分事)→ 展開(葛藤・違和感)→ 終末(自分事)
    • 前回紹介した「3ステップ」の型に、作った問いを当てはめるだけ。

はい、これで完成です。
指導書の「展開例」なんて、見なくて大丈夫だったりします(笑)。
自分が読んで「ん?」と思ったところこそが、子どもにとっても一番面白いポイントなんですから。


まとめ:完璧を目指さなくていい

いかがでしたか?
「9つの視点」とか言われると覚えきれませんが、「違和感・葛藤・自分事」の3つなら、明日から探せそうな気がしませんか?

  1. 「ん?」と思う(違和感)
  2. 「迷うなぁ」と思う(葛藤)
  3. 「俺ならこうする」と思う(自分事)

先生自身が教科書を読んで感じたこの3つの感情を、そのまま授業で子どもにぶつけてみてください。
きっと、今までで一番「ライブ感」のある楽しい授業になりますよ。

次回は、このポイントを使ってさらに議論を深めるための技術……「中心発問」の具体的な作り方について解説していきましょうか。
(実は、発問にも「型」があるんです。これを知ると、もう迷わなくなりますよ!)

いずれにせよ、完璧を目指さず、まずは自分の「違和感」を信じてみるのが吉でしょう。

それでは、また。

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この記事を書いた人

▶︎元中学校の先生
▶︎Excel、、スプレッドシート、Notionが大好き
▶︎教員向けの業務効率化アイテム開発者

【リリース商品】
▶︎通知表所見作成ツール「所見攻略くん」
▶︎iPadで使える「教員手帳」
▶︎授業時数カウントくん

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