やる気が出ないなぁ・・・という時、ありますよね。
学校の先生や上司からも「やる気あんのか!」「やる気出せ!」と怒られた経験がある人もいるはずです。
でも、ここでふと疑問が生じます。
やる気って存在するの?
これについては東京大学教授で脳研究者の池谷裕二先生が以下のように述べています。
「やる気」という言葉は、「やる気」のない人間によって創作された虚構
人間は、行動を起こすから「やる気」が出てくる
行動があって感情が出るのが普通
結構、衝撃じゃないですか?
「やる気が出る」という状態をいつまで待っても意味がないそうです。
じゃぁどうすれば良いのか。それは「行動」だそうです。
それでは「人間は、行動を起こすから『やる気』が出てくる」ということについて深掘りしていきます。
やる気が出ない=虚構
まず、「やる気が出ないから行動を起こせないという状態」は、「心理的にありもしない壁を勝手につくっている状態」だそうです。
これって、アドラー心理学の「原因論と目的論」の話に似ていると思いませんか?
原因論とは、簡単にいうと、過去の出来事(トラウマ)が、今の自分の状況を作り出しているとする考え方のことです。
アドラーはこの原因論を否定し、目的論を提唱しました。
アドラーが唱えた目的論は、人は何かの目的があって、今の状況を作り出しているのだ、とする考え方です。
つまり、「やる気が出ないから行動できない」
と言っている人は、目的論で考えると、
「行動したくないからやる気が出ないという状態を作り出している」
というように捉えることができます。
そんな感じしませんか?
大体、「やる気出ないわー」って言ってる時は、やる気が出ないのではなくて、自分がそもそも行動したくないから「やる気出ないわー」と言っているんです。
でも、そんなこと言っていたら・・・一生やる気なんて出ないじゃん!と思いますよね。実は乗り越え方があるみたいなんです。
やる気に頼らず行動する方法①=形から入る(やる気スイッチ)
まず、「やる気スイッチ」が存在していたという話です。
それは「一つのことに意識を集中させること」だそうです。
方法は以下の通り
①頭頂部に意識を集中させる。
②まずは目を閉じて、ミカンくらいの大きさの球体を頭の上に乗っける。
③ゆっくり手を離して目を開ける。
④そうするとスムーズに行動ができる!
人間は注意が分散するようにできた生き物なのだそうです。理由は、一つのことに集中してしまうと外敵に狙われて命を落としてしまうかもしれないという感覚が本能的に身についているからだそうです。
そんな集中力が分散しがちな生き物である人間は現代では、一つのことに集中しなくてはいけないライフスタイルに変わリましたよね。
仕事、勉強など、多くのことに集中しなければなりません。
そこで、上記の方法で「視野を狭めること」で自然と集中力を高めて、行動に移すことがスムーズにできるようにするという作戦だそうです。
スマホや自分の身の回りの誘惑を遮断することで集中力が向上することってよくあると思います。
YouTuberのブライアンさんも、「キッチンセーフ」という、タイマーをセットして、時間が来るまで開けられなくなる箱をかなり絶賛していました!
実際、現代人が集中力が分散してしまう大きな原因はスマホです。
いっそのことキッチンセーフにスマホをぶち込んで、一つのことに集中できる最高な時間を過ごしませんか!
やる気に頼らず行動する方法②=習慣化
「頭の上にみかんを置く行為さえもだるいっす」
そんな声が聞こえてきます。
そうですよね。実際、「行動を起こす」ということ自体が大きな壁の一つだったりします。
「行動を起こそう!という意思」自体が、脳に負荷をかけているそうです。その負荷をなくすには、「習慣化」が一番。
「この時間はこれをやる」と事前に自分の行動を決定しておくことで、「意思決定」の機会が減り、脳の疲労感が軽減するのだそうです。
「習慣化のメリット」についてはこちらの本に書いてありました!
まとめ
とにかく、「形から入る」「習慣化」は、どんな時代も人間にとって重要ですね。
昔から大切だと言われてきた考え方は、最新科学で覆されることもありますが、むしろ、あらためて重要であると再認識させられることもありますよね。
研究者、科学者の方々には本当に頭が上がりません。
これからも色んな情報を見ていこうっと。
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