どうも。学期末が近づくと、通知表の「所見」という名のラスボスに怯え、夜しか眠れない僕です。
今回は、先生方が最も頭を抱えるテーマ……「評価(所見)」についてです。
「点数がないのに、どうやって評価するの?」
「『よい子』作文を書いて終わりになってない?」
そんな悩みを解決するために、文科省が定めた「個人内評価」の理論と、それを劇的に書きやすくする心理テクニックを解説します。
これを読めば、あなたの書く所見は「事務的な報告」から「子どもへのエール」に変わるはずです。
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道徳評価の絶対ルール:「個人内評価」とは?

まず、大前提となるルールを確認しましょう。
道徳の評価は、算数や国語のような「相対評価(他者との比較)」ではありません。
「個人内評価」です。
つまり、比べる相手は「クラスの友達」ではなく、「過去のその子自身」だったりします。
- ❌ 「AさんはBくんより発表が多かった」
- ⭕ 「Aさんは、4月の頃と比べて、自分の意見を堂々と言えるようになった」
この「縦の比較」こそが、道徳評価の本質っすね。
何を見ればいい? 評価の「2つのメガネ」

「成長って言っても、どこを見ればいいの?」と思いますよね。
文科省は、以下の2つの視点(メガネ)で子どもを見なさいと言っています。
1. 多面的・多角的な見方
一つの物事を、色々な角度から見れているか?
- キーワード: 「立場を変えて」「反対の意見も踏まえて」「広い視野で」
- 文例: 「最初は自分の損得だけで考えていましたが、相手の立場に立って考えることの大切さに気づいていました。」
2. 自分自身との関わり
道徳的価値を「他人事」ではなく「自分事」として捉えているか?
- キーワード: 「自分の経験と重ねて」「これからの生活に」「我がこととして」
- 文例: 「『正直』というテーマを、自分の部活動での経験と重ね合わせ、深く内省していました。」
心理学で攻める!「伸びる所見」の書き方
評価(フィードバック)の書き方一つで、子どものその後の成長は大きく変わります。
ここで最強の心理学理論を2つ紹介しましょうか。
1. 「できたこと」より「プロセス」を褒める(マインドセット)

スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック教授が提唱した理論ですね。
「才能」や「結果」ではなく、「プロセス(努力や変化)」を褒めることで、子どもは「やれば伸びる」という思考(成長マインドセット)を獲得します。
人間の能力は努力次第で伸ばせるという信念。
評価において「頭がいいね(能力)」ではなく「よく考え抜いたね(過程)」と伝えることで、困難に挑戦する意欲が高まります。
提唱者:キャロル・S・ドゥエック(スタンフォード大学心理学教授)
所見でも、「素晴らしい意見でした」で終わらせず、「最後まで悩み抜いていた姿が印象的でした」と、葛藤したプロセスを価値付けましょう。こいつは良いですねぇ。
2. 「期待」を言葉にする(ピグマリオン効果)

教師が期待をかけると、子どもはその期待通りに伸びるという心理現象です。
教師の期待が学習者の成績向上に影響を与える現象。
「この子は伸びる」と信じて肯定的な言葉(所見)を投げかけることで、実際にその通りの成長を見せることがあります。
出典:Rosenthal, R., & Jacobson, L. (1968). Pygmalion in the classroom.
所見は、現状の報告だけでなく、「未来への期待」を込める場所でもあります。
「〜という姿に、今後のリーダーシップの高まりを予感しました」といった一文は、子どもにとって最強のお守りになるわけです。
でも……やっぱり書くのは大変!

理論は分かりました。
「過去と比較」し、「プロセス」を認め、「期待」を込める。
これで完璧な所見が書けます!
……と言われても、「いや、35人分それをやる時間がないんだよ!」というのが本音っすよね?
毎回の授業で記録を取り、一人一人の変容を見取り、学期末に文章化する。
正直、今の学校現場の忙しさでこれを人力でやり切るのは不可能に近いです。なんとも困ったものですね。
「理想の評価をしたいけど、時間が足りない」
このジレンマを解決する方法はないのでしょうか?
実は、あるんです。
僕らが苦労してひねり出していた所見作成を、デジタルの力で「効率化」する方法が。
次回は、「所見作成の自動化」を実現する、具体的なノウハウを公開します。
今まで3日かかっていた所見作成が、3時間で終わる。そんな「魔法のようなExcelツール」の世界へご招待します。
いずれにせよ、まずは目の前の子どもの「変化」を一つ見つけることから始めてみましょうか。
それでは、また。

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