「道徳の授業、準備に時間がかかる割に盛り上がらない…」
「結局、子どもたちに『いい子ちゃん』な発言をさせて終わってしまう…」
先生方、正直そんな悩みはありませんか?
(僕も昔はそうでして、教科書を読んで、なんとなく感想を聞いて、シーン…みたいな地獄を味わっておりました。)
そこで今回は、授業づくりを「たった3つのポイント」に絞って整理し直しました。
これさえ押さえれば、準備時間は減るのに、子どもの目の色がガラリと変わる熱い授業が作れることがわかってたりします。
実はこれ、「子どもの脳の仕組み」をうまく利用した、理にかなった方法なんですよ。
本連載では、道徳授業の理論から実践、そして最も大変な「所見書き」の効率化まで、全7回で徹底解説します。
第1回は、すべての土台となる「授業の設計図」について、ざっくりお話ししていきましょうか。
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ステップ①:まずは「自分事」にするスイッチを入れる

授業の最初(導入)でやるべきことは、たった一つ。
子どもたちに「あ、これ俺に関係ある話だ」と思わせることです。
いきなり「今日は『誠実』について考えます」と言われても、子どもたちは「へー(他人事)」で終わってしまいますよね。
脳科学的にも、人間は「興味のない話」を勝手にシャットアウトするようにできています。だからこそ、最初にそのフィルターを外してあげるわけです。
騒がしいパーティー会場でも、自分の名前や関心のある話題は自然と耳に入ってきますよね。
授業の最初に「みんなは嘘をついて、逆にスッキリしたことある?」のように、ドキッとする問いを投げることで、子どもの脳は「これは聞かなきゃいけない情報だ!」と認識し始めます。
教科書を開く前に、まずはこの「自分事スイッチ」を入れること。これだけで、その後の食いつきが全然違ってくるんですよねぇ。
ステップ②:「モヤモヤ」を可視化して議論する

ここが授業のメインです。
やることはシンプル。「正解のない問いでモヤモヤさせて、それを目に見える形にする」ことです。
1. わざとモヤモヤさせる
「正しいこと」を教えるのではなく、あえて「迷う場面」を投げかけます。
「約束を守るのが大事? それとも友達を助けるのが大事?」
人間って、自分の中で矛盾する気持ちを持つと、すごく気持ち悪いんですよね。
だからこそ、「なんとかして答えを出したい!」と脳がフル回転し始めます。これが「思考」の正体だったりします。
人は心の中に「矛盾(モヤモヤ)」を抱えると、その不快感を解消しようとして必死に考え始めます。
道徳の授業は、あえてこの「心地よい不快感」をプレゼントする場なんですね。
(提唱者:レオン・フェスティンガー)
2. タブレットで「見える化」する
ここでICT(タブレット)の出番っすね。頭の中のモヤモヤを外に出してあげましょう。
- ポジショニング機能: 「AとB、今の自分はどのへん?」を画面上で動かす。
- リアルタイム共有: 「うわ、みんなバラバラじゃん!」と多様性を実感する。
口で発表するのが苦手な子も、画面上でなら自分の位置を示せます。
「みんな違っていい」ことが一目でわかるので、安心して本音が出せるようになるわけです。こいつは良いですねぇ。
ステップ③:最後は「未来」への約束で終わる

授業の最後(終末)は、「いい話だったね」で終わらせません。
今日の学びを、これからの生活でどう使うか、「未来の自分」と約束させます。
- NG: 「主人公の〇〇さんは立派だと思いました」(ただの感想)
- OK: 「もし明日〇〇な場面があったら、私は△△したい」(行動宣言)
これをノート(またはタブレット)に書くことで、授業がただの「お話」から「人生の指針」に変わります。
人は「自分の言葉で宣言」すると、無意識にその通りに行動しようとする心理が働きます。
授業の最後に書く振り返りは、先生への報告書ではなく、未来の自分との契約書なんです。
(出典:『影響力の武器』ロバート・B・チャルディーニ)
まとめ:3ステップで授業はもっと楽になる

いかがでしたか?
難しく考えなくても、この3つだけ意識すれば大丈夫でしょう。
- 【導入】 問いかけで「自分事」にする。
- 【展開】 モヤモヤさせて、ICTで「可視化」する。
- 【終末】 未来の行動を「宣言」する。
これなら、明日の授業から少し意識できそうな気がしませんか?
次回は、このステップを成功させるための準備編。
たった15分で、子どもが迷う「深い発問」を作るコツを紹介します。
(実は、ある3つの視点さえ持てば、誰でも簡単に発問が作れるようになるんです!)
忙しい先生方の準備時間を減らして、でも授業の質は上げる。そんな方法をシェアしていきますね。お楽しみに!
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