こんにちは。
私は教員生活11年目。小学校、中学校、高校の全ての学校で勤務をしてきました。
毎日の激務、本当にお疲れ様です。
小学校の先生といえば、子供たちに勉強を教え、一緒に遊び、成長を見守る…そんな素敵な職業ですが、その裏側にある「業務量の多さ」は想像を絶するものがありますよね。
「先生、トイレに行く時間ありますか?」
「給食、5分で食べてませんか?」
ざっくり言えば、中学校や高校とは違い、全教科を教えながら、生活指導、給食、清掃、反映させ保護者対応までを一手に引き受けるのが小学校の担任なんであります。
この記事では、そんな小学校担任の業務を「可視化」し、徹底的に整理してみました。
新人先生の予習として、ベテラン先生の業務棚卸しとして、あるいは「先生ってこんなに大変なんだ!」という世間への理解のために。
ぜひ、ご自身の業務と照らし合わせながら読み進めてみてください。
ちなみに、一番の悩みは「通知表」だったりしますよね。
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1. 小学校担任を支える「4つの柱」

小学校の担任業務は、大きく分けて4つの柱で成り立っていると言われています。これらは独立しているようで、実は複雑に絡み合っているんですよねぇ。
① 学習指導:全教科を教えるプロフェッショナル
小学校担任の最大の特徴は、ほぼ全ての教科を一人で教えることっすね。
国語、算数、理科、社会、生活、音楽、図工、家庭、体育、道徳、外国語活動、総合…。これら全てにおいて、以下の準備が必要だったりします。
- 教材研究・準備: 指導案作成、ワークシート印刷、理科の予備実験、ICT教材の準備。特に最近はデジタル教科書の活用も必須とのこと。
- 評価・フィードバック: テストの採点だけでなく、日々のノート点検、図工の作品評価、体育の実技測定、音楽の歌唱テストなど、評価の目は常に光らせておく必要があります。これらが通知表(あゆみ)の基礎データとなるわけです。
- 個に応じた指導: クラス30〜40人の理解度は様々。つまずいている子への机間巡視や放課後の補習、発展的な課題の用意など、一斉授業の中での「個別最適化」という神業が求められるんすな。
② 学級経営:安心できる「居場所」を作る
学習の土台となるのが学級経営っすね。「学級崩壊」を防ぎ、子供たちが安心して過ごせる心理的安全性を確保することが最優先事項なんであります。
- 環境整備: 視力や人間関係を考慮した座席配置、掲示物の作成・貼り替え、ロッカーや机の整頓指導。教室の空気を作る仕事です。
- ルールの確立: 特に4月の「黄金の3日間」が勝負なんだそうな。挨拶、返事、話の聞き方、配膳の仕方など、クラスの「当たり前」を定着させます。
- 文化づくり: 学級目標を決め、係活動や当番活動を組織し、クラスレクを企画する。集団としての一体感を醸成しております。
③ 児童指導(生徒指導):生活のすべてに関わる
勉強以外の行動全般への指導です。要するに、いわゆる「しつけ」の領域も含まれるってことですね。
- 生活習慣: 早寝早起き、朝食、ハンカチ・ティッシュの携帯、言葉遣い、廊下歩行など、社会生活の基礎を叩き込みます。
- 人間関係の調整: 毎日のように起こる喧嘩の仲裁、いじめの未然防止・早期発見、不登校児童への支援。心のケアも重要な仕事っすね。
- 安全指導: 登下校の安全、不審者対応(「いかのおすし」)、避難訓練など、命を守る指導なんであります。
④ 校務分掌:学校組織を運営する
担任業務と並行して、学校運営の一翼を担っております。
- 各部会: 教務部(時間割作成など)、指導部(生活指導計画など)、研究部(校内研修など)、管理部(備品管理など)、体育部(運動会運営など)。
- 放課後の会議や資料作成は、この分掌業務がメインになるでしょうな。
2. 【時間割で見る】担任の一日 〜息つく暇もないリアル〜

「先生って放課後何してるの?」「夏休みあっていいよね」なんて言われたことはありませんか?
なんとも困ったものですねぇ。
ここでは、分単位で刻まれる担任の一日を再現してみます。
| 時間帯 | 業務内容 | 先生のリアルな動き |
|---|---|---|
| 7:00-8:00 | 早朝出勤 | 開錠、換気、黒板メッセージ記入、今日の教材印刷。定時前ですが、ここが一番集中できる「勝負の時間」だったりします。 |
| 8:00-8:15 | 打合せ・登校指導 | 職員朝会で情報を共有し、すぐさま教室へ。子供たちの顔色を見て健康観察スタートっすね。 |
| 8:15-8:45 | 朝の活動 | 宿題回収・点検、健康観察カード捺印、連絡帳回収、朝の会、朝読書監督。この30分で30人分の処理をこなすマルチタスク状態なんであります。 |
| 8:45-12:15 | 午前の授業 | 空きコマはほぼありません。4時間連続で立ちっぱなし、しゃべりっぱなし。トイレに行くタイミングを見計らうのも一苦労っすな。 |
| 業間休み | 休み時間対応 | 休憩ではありません。次の授業準備、宿題再提出チェック、トラブル仲裁、委員会の指導、怪我人の手当て。子供と遊ぶのも大事な仕事なんです。 |
| 12:15-13:00 | 給食指導 | 配膳指導、アレルギー誤配防止のダブルチェック、マナー指導、片付け指導。ゆっくり味わう時間などありません。怖いですねぇ。 |
| 13:00-13:20 | 清掃指導 | ほうきの使い方、雑巾の絞り方を実演指導。サボる子への声かけ、危険行為の制止をしております。 |
| 13:20-13:40 | 昼休み | 委員会指導、補習、トラブル対応、丸付け。ここでも休憩は取れません。 |
| 13:40-15:30 | 午後の授業 | 子供の集中力が切れてくる時間帯。工夫を凝らして授業を展開します。高学年は委員会やクラブ活動なんかもあったりします。 |
| 15:30-16:00 | 帰りの会・下校 | 連絡事項伝達、一日の振り返り、下校指導(通学路の安全確認)。 |
| 16:00-17:00 | 会議・校務 | 職員会議、学年会議、ケース会議、校内研修。子供が帰ってやっと大人同士の時間が始まります。 |
| 17:00-19:00+ | 残業・翌日準備 | ここからがデスクワーク本番。テスト採点、学級通信作成、連絡帳の返信、翌日の教材研究、電話連絡。 |
こうして見ると、児童が学校にいる間(8:00〜16:00頃)は、「座って事務作業をする時間」が皆無であることがわかります。本来業務であるはずの授業準備や成績処理が、必然的に残業時間に押しやられる構造になっているというわけっすね。
3. 【学年別】大変さのポイントはここが違う!

「何年生の担任が大変?」という質問に答えはありません。学年の発達段階によって、大変さの「質」が全く異なるからなんであります。
低学年(1・2年):生活の自立と物理的ケア
幼稚園・保育園からの接続期。「小1プロブレム」を防ぎ、学校生活の基礎を築く時期っすね。
- アサガオ・野菜の管理: 重い土の配布、毎日の水やり指導、長期休暇前の持ち帰り調整。先生は植物管理の責任者でもあるわけです。
- 身体的ケア: トイレの失敗対応、着替えの補助、給食の牛乳パック開封補助。嘔吐処理などは感染症対策も含め、高度な緊張感を伴います。怖いですねぇ。
- 下校指導: 入学当初はコース別に引率し、自宅付近まで送り届ける「集団下校」が数週間続きます。迷子防止に全神経を注ぐってわけです。
- 2年生の「町探検」: 訪問先へのアポ取り、保護者ボランティア調整、下見、マナー指導など、イベントプランナー並みの調整力が必要だったりします。
中学年(3・4年):ギャングエイジと学習の高度化
簡単に言えば、「9歳の壁」と呼ばれる時期。学習内容が難しくなり、対人関係も複雑化します。
- 見えにくいトラブル: 特定の子を仲間外れにする、隠語で悪口を言うなど、トラブルが陰湿化し始めます。「ギャンググループ」への対応や、相性を考慮した緻密な席替え戦略が求められるでしょうな。
- 校外トラブル: 行動範囲が広がり、子供だけで学区外へ行ったり、金銭トラブル、万引きなどが起きたりすることも。警察との連携が必要になることもあります。
- 新教科のスタート: 理科、社会、外国語活動が本格化。理科の実験準備や安全管理など、新たな負担が増えるってことです。
高学年(5・6年):学校の顔としてのリーダーシップ
委員会やクラブ活動で学校を動かす立場。思春期の入り口におけるデリケートな指導も必要っすね。
- 宿泊行事(林間学校・修学旅行): 教員にとって最大のプレッシャー。バス酔い、アレルギー対応、入浴指導、夜の見回り、ホームシック対応など、24時間気が抜けません。数ヶ月前からの準備も膨大なんであります。
- 卒業関連(6年): 卒業アルバムの写真選定(公平性の確認)、文集の校正、中学校への指導要録引き継ぎなど、ミスが許されない業務が山積みです。
- 教科担任制の調整: 複数の先生で授業を持つ場合、時間割の変更調整や、児童情報の共有会議が必要になったりします。
4. これぞ担任の苦労!「名もなき仕事」図鑑

教員の多忙化の正体は、授業や会議ではなく、その隙間を埋め尽くす「名もなき仕事」にあると考えられますかねー。職務分掌表には載っていないけれど、誰かがやらなければ学校が回らない仕事たちです。
① 教室環境の維持管理
- 終わらない「落とし物」探し: 毎日大量に発生する鉛筆、消しゴム、ハンカチ。「これ誰のー?」と確認し、持ち主が見つかるまで保管・展示するエンドレスな作業っすね。
- 配布物の仕分け: 学校だより、学年だより、給食だより…。数種類のプリントを35人分仕分ける単純作業。欠席者分や兄弟関係の考慮も地味に大変なんであります。
- 集金業務: 現金での集金がある場合、朝の忙しい時間に金額確認、領収書発行、未納者への督促。金銭事故のリスクと隣り合わせってわけです。
② 衛生・危機管理の現場対応
- 嘔吐処理のプロトコル: 教室で嘔吐があった場合、授業は即中断。他の子を避難させ、防護服(マスク、手袋、エプロン)を装備し、次亜塩素酸ナトリウムで消毒・処理。これを給食中などに行う緊張感は計り知れません。なんとも困ったものですね。
- 排泄の失敗対応: 着替えの確保、汚れた下着の処理、本人のプライドを守る心のケア、保護者への連絡。迅速さが命です。
- 地獄のシャワー管理: プール前の冷水シャワーでパニックになる子を励まし、衛生管理のために全身を洗わせる指導を行っております。
③ GIGAスクールが生んだ新たな業務
- 充電保管庫の管理: タブレットを保管庫に正しく接続し、翌朝までに充電完了させる管理。
- パスワードリセット: 頻繁にID・パスワードを忘れる低学年のために、管理画面から再発行手続き。
- 故障・破損対応: 画面割れ等の確認、修理申請書類の作成。
- アプリ管理: 授業で使うアプリの動作確認やアップデート管理。これらが全部担任の仕事だったりします。
④ 「丸付け」という名の苦行
- 業務量: 1クラス35人×漢字ドリル2ページ=70ページ。これに計算ドリル、日記、自主学習ノートが加わります。
- 情緒的労働: 単にマルをつけるだけでなく、「とめ・はね・はらい」の添削や、「丁寧に書けたね!」「惜しい!」といった励ましのコメント(朱書き)が子供の意欲を支えます。こいつは良いですねぇ。
でも、このひと手間に時間がかかるんすな。要するに、楽できるところは楽をするのが正解っす。
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5. 保護者対応とコミュニケーションの極意

現代の教員にとって、最も神経をすり減らすのが保護者対応です。単なる連絡ではなく、リスクマネジメントの要素が強くなっているとのこと。
連絡帳という「交換日記」
- 毎日の検閲: 子供の連絡事項チェックに加え、保護者からのメッセージへの返信。
- 戦略的返信: 感情的にならず、かつ共感を示す高度な文章力が求められます。「事実確認をします」と事務的に書くより、「ご心配をおかけし申し訳ありません。お子様の様子を丁寧に確認させていただきます」と書くなど、言葉選び一つで信頼関係が変わるってわけです。
「うちの子がいじめられている」への対応
- 即日対応の原則(24時間ルール): 保護者からいじめの訴えがあった場合、「後で確認します」はNG。その日のうちに聴き取りを行い、何らかの経過報告をするのが鉄則なんであります。
- 事実と解釈の分離: 「いじめ」の定義が保護者と学校でズレていることもあります。法的な定義を踏まえつつ、保護者の「つらい」という感情をしっかり受け止める対話スキルが必要でしょうな。
- 犯人捜しの回避: 物品紛失の場合、安易に犯人捜しをしてクラスを疑心暗鬼にさせず、被害児童に寄り添いながら全体指導を行うバランス感覚が重要だったりします。
命を守るアレルギー対応
- エピペン研修: アナフィラキシーショック時に躊躇なくエピペンを打てるよう、全教職員で実地訓練を行います。
- 誤食防止: 給食時は専用トレーや食器を使用し、担任と本人で指差し確認を徹底。命に関わる最重要業務っすね。
6. まとめ:持続可能な働き方に向けて

こうして書き出してみると、小学校担任の仕事は、教科指導という「専門職」と、保育・事務・危機管理・カウンセリングといった「何でも屋」の側面が複雑に絡み合っていることがわかります。私としては「スーパーマン」みたいな感じっすね。
英語やプログラミングなどの新教科、アレルギー対応、特別支援教育のニーズ増大など、業務は広がる一方です。また、いじめや体罰への視線も厳しくなり、コンプライアンス遵守の責任も重くなっているとのこと。
文部科学省も「働き方改革」を進めており、通知表所見の簡素化や校務支援システムの導入などが始まっています。しかし、子供たちとの人格的な触れ合いや、クラスというコミュニティを育てる「担任」の本質が変わらない限り、先生方の負担はなかなか減らないかもしれません。なんとも困ったものですね。
だからこそ、先生方には「業務の棚卸し」をおすすめします。
「これは本当に担任がやるべきか?」「ICTで効率化できないか?」「完璧を目指しすぎていないか?」
時にはそう問いかけ、自分自身の心と体を守ってください。
少しでも早く帰るために、神ツールを味方につけるのも、私としては「賢い選択」みたいな感じっすね。
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先生が笑顔でいること。
それこそが、教室にいる子供たちにとって一番の「安心」であり、最高の「教育環境」なのですから。
【付録】小学校担任業務カテゴリ別一覧表
| 大分類 | 具体的な業務内容の例(抜粋) |
|---|---|
| 学習指導 | 授業準備(指導案・教材作成)、全教科の授業実施、テスト採点、ノート点検、通知表作成 |
| 学級経営 | 教室掲示、座席表作成、清掃指導、ロッカー整頓、学級目標設定、係・当番指導、席替え |
| 児童指導 | 教育相談、いじめ対応、不登校支援、保健室連携、怪我対応、嘔吐処理、避難訓練 |
| 保護者対応 | 連絡帳チェック・返信、学級通信、電話連絡、授業参観、懇談会、PTA対応 |
| 事務・校務 | 出席簿、指導要録、集金事務、会議(職員・学年)、校内研修、タブレット管理 |
| 季節行事 | 入学式、運動会、水泳指導、修学旅行、音楽会、就学時健診、卒業式 |


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