【保存版】中学校担任のリアルな業務全書 〜教科指導・部活・進路…多忙を極める先生たちへ〜

こんにちは。
私は教員生活11年目。小学校、中学校、高校の全ての学校で勤務をしてきました。

「先生、土日も部活で休みないですよね?」
「テスト前って、問題作るの大変じゃないですか?」

中学校の先生といえば、専門教科を教える「教科のプロ」であると同時に、部活動の顧問、そして思春期真っ只中の生徒たちを導く担任として、まさに八面六臂の活躍を求められます。小学校とはまた違った種類の「多忙さ」があり、その業務量は世界的に見てもトップクラスと言われているんすな。

この記事では、そんな中学校担任の業務を「4つの柱+α」で整理し、リアルな実態を可視化してみました。
現職の先生方の業務棚卸しとして、あるいは「中学校の先生って具体的に何をしてるの?」という疑問を持つ方へのアンサーとして。
教科指導から部活動、進路指導まで、その全貌を徹底解説していきますよー。

ちなみに、中学校でも小学校と同じく「通知表」や「調査書」の所見作成は悩みの種だったりしますよね。
少しでも楽になりたいなら、このツールを使ってみるのも手なんであります。

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目次

1. 中学校担任を支える「4つの柱」+α

中学校の担任業務は、小学校と同様の4つの柱に加え、中学校特有の大きな要素「部活動」が加わるとのこと。なんとも困ったものですねぇ。

① 学習指導:専門性を磨く「教科担任制」

小学校との最大の違いは、「教科担任制」であることっすね。自分の専門教科(国語、数学、英語など)を持ち、複数のクラスを回って授業を行います。

  • 授業準備の深化: 専門性が高いため、教材研究には深さが求められます。入試問題の分析や、GIGA端末を活用したICT授業の設計など、準備にかかる時間は膨大だったりします。
  • 定期テスト作成: 中間・期末テストの作成は、教員にとって一大イベント。問題作成、解答用紙作成、採点、成績処理…。ミスが許されない緊張感の中で行われております。
  • 評価の厳格さ: 「観点別評価」に基づき、知識・技能だけでなく、思考力や主体性も評価します。これらは高校入試の「内申点」に直結するため、説明責任を果たせるデータの蓄積が必須なんであります。

② 学級経営:思春期の心を掴む

「中1ギャップ」「中だるみ」…思春期特有の難しさと向き合いながら、クラスという集団をまとめ上げます。

  • 黄金の3日間: 4月のスタートダッシュは中学校でも健在なんだそうな。学級目標を決め、委員会や係を組織し、クラスのルールを定着させます。
  • 行事の指導: 体育祭、合唱コンクール、文化祭。生徒の自主性を尊重しつつ、人間関係のトラブルを調整し、集団としての成長を促す「黒子」の役割が求められるでしょうな。特に合唱コンクールへの熱量は、クラスの団結力を測るバロメーターにもなります。
  • 道徳・学活: 教科以外の時間で、キャリア教育や情報モラル、人権教育などを行い、生徒の人間的成長を支えております。

③ 生徒指導:「管理」から「支援」へ

校則や生活習慣の指導だけでなく、近年は「生徒の成長を促す」視点が重視されているとのこと。

  • 日常の指導: 制服の着こなし、遅刻指導、挨拶など。かつてのような厳格すぎる指導(ブラック校則)は見直されつつありますが、規律ある環境作りは欠かせません。
  • いじめ・不登校対応: 早期発見・初期対応が鉄則っすね。事案を抱え込まず、チームで対応する体制構築が進んでいます。不登校生徒には、フリースクールや適応指導教室との連携など、多様な学びの場を保障するコーディネーター役も担っております。
  • SNSトラブル: LINEいじめや不適切投稿など、学校外の見えない場所でのトラブル対応が激増しています。怖いですねぇ。

④ 校務分掌:学校組織を動かす

学年や教科の枠を超え、学校全体の運営に関わります。

  • 教務部: 時間割作成(パズル並みの難易度)、定期テスト運営、成績管理。
  • 生徒指導部: 交通安全、不審者対応、生活指導全体の方針決定。
  • 進路指導部: 高校説明会の手配、進路資料の整備、調査書の発行管理。
  • これらに加え、各種委員会やPTA対応などがあったりします。

⑤ 部活動指導:情熱と負担の狭間で

日本の中学校教育の最大の特徴であり、教員の長時間労働の主因とも言われるのが部活動っすな。

  • 顧問業務: 技術指導だけでなく、大会エントリー、配車手配、会計、保護者対応、怪我の処置…。スポーツクラブのマネージャーとコーチを兼任するような仕事量です。
  • 土日の拘束: 大会や練習試合で土日が潰れることは日常茶飯事。部活動の地域移行(改革)が進められていますが、まだまだ過渡期であり、現場の負担は大きいのが現状なんであります。

2. 【時間割で見る】担任の一日 〜隙間時間ゼロの真実〜

中学校の先生は、朝の部活指導から夜の事務作業まで、ノンストップで動き続けています。こいつは良いですねぇ(皮肉)。

時間帯業務内容先生のリアルな動き
7:30-8:10出勤・朝練多くの先生が部活動の朝練指導へ。教室の換気や板書準備もこの時間にやっております。
8:15-8:30朝の会(SHR)健康観察、提出物回収。一日のスイッチを入れる大切な時間っすね。
8:40-12:30午前授業(1-4限)自分の授業に加え、空き時間は授業準備や校務、保護者連絡、不登校生徒への電話などに充てられます。「空きコマ」=「休憩」ではありません。
12:35-13:05給食指導生徒と一緒に食事。配膳指導やアレルギー対応、黙食指導など、気は抜けません。生徒との会話を楽しむ貴重な時間でもあります。
13:05-13:20昼休み委員会指導、生徒の呼び出し面談、トラブル対応。予期せぬ事態が起こりやすい時間帯だったりします。
13:25-13:40清掃指導「師弟同行」の精神で、生徒と共に汗を流し、勤労の尊さを伝えております。
13:45-15:35午後授業(5-6限)総合的な学習の時間や学活が入ることも。眠気と戦う生徒を鼓舞しながら授業を進めます。
15:40-16:00帰りの会(SHR)一日の振り返り、明日の連絡。係からの報告や、担任からの講話で一日を締めます。
16:00-18:00部活動放課後のメイン業務。更衣指導から練習、下校指導まで。冬場は短いが、夏場は19時近くまで続くことも。
18:00-20:00+校務・事務生徒完全下校後、ようやくデスクワーク開始。テスト採点、学級通信、会議資料作成、翌日の準備。ここからが「静かなる戦い」です。

このスケジュールを見ると、正規の勤務時間内に事務作業を行う時間が物理的に確保されていないことがわかります。部活動が終わってからが、本来の業務(授業準備や事務)のスタートラインになってしまっているのが実情なんであります。


3. 【学年別】大変さのポイントはここが違う!

中学校の3年間は、子供から大人へと脱皮する激動の時期。担当する学年によって、求められる指導の質がガラリと変わります。

1年生:「中1ギャップ」の克服と適応

小学校からの環境変化に戸惑う生徒たちを、中学校生活にソフトランディングさせる時期っすね。

  • 学習習慣の定着: 定期テストに向けた計画の立て方、ノートの取り方、教科ごとの勉強法をイチから指導します。
  • 人間関係の再構築: 出身小学校が異なる生徒同士の交流を促し、新しい集団での居場所を作ります。
  • 部活動選び: 仮入部期間の指導や、入部後のフォロー。体力的な疲れから来る体調不良にも目を配る必要があるでしょうな。

2年生:「中だるみ」と「中心学年」の自覚

学校生活に慣れ、先輩・後輩ができる時期。最もエネルギーがあり、トラブルも起きやすい時期です。怖いですねぇ。

  • 中だるみ対策: 受験はまだ先、学校には慣れた…そんな隙を突いて生活リズムが乱れたり、学習意欲が低下したりしがちです。目標設定と動機づけが重要になります。
  • 学校の顔へ: 3年生引退後、部活動や生徒会の中心となります。リーダーシップを育成し、学校を牽引する自覚を持たせます。
  • 職場体験学習: キャリア教育の目玉。事業所開拓、アポ取り、マナー指導、礼状指導など、社会と関わる一大プロジェクトを運営しておりました。

3年生:人生の岐路!進路指導と受験

義務教育の総決算。生徒の進路実現に向けて、担任のプレッシャーも最高潮に達します。

  • 三者面談の重み: 「希望」と「実力」の狭間で揺れる生徒・保護者と向き合います。模試データや過去の実績を基に、納得のいく進路決定をサポートする高度な合意形成スキルが必要っすね。
  • 調査書(内申書)作成: 絶対にミスが許されない公文書作成。1・2年生からの評定や活動記録を総ざらいし、生徒の長所を最大限にアピールする所見を書き上げます。
  • 受験実務: 願書チェック、面接練習、直前指導。精神的に不安定になる生徒(保護者)のメンタルケアも欠かせません。
  • 修学旅行: 受験勉強の合間を縫っての実施。最大の思い出作りであると同時に、集団行動の総仕上げでもあります。

4. 中学校ならではの「重責」と「名もなき仕事」

教科指導や部活動以外にも、中学校担任を悩ませる業務は山積みだったりします。

① 調査書(内申書)作成の苦悩

高校入試の合否を左右する調査書。担任は、生徒の3年間の頑張りを「文章」と「数字」で証明しなければなりません。

  • 総合所見の記述: 「責任感がある」という定型句だけでなく、「体育祭で応援団長として…」「清掃活動を率先して…」と具体的なエピソードを交え、生徒の魅力を文章化する作文技術が求められます。
  • 評定の算出: 定期テストだけでなく、授業態度や提出物を総合的に判断し、説明責任を果たせる評定を算出します。なんとも困ったものですね。

ここで少しでも効率化を図りたいなら、所見作成をサポートしてくれるツールに頼るのも一つの手でしょうな。

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② 定期テスト作成・採点という名の激務

年4〜5回ある定期テスト。教科担任として、質の高い問題を作成するプレッシャーは相当なものです。

  • 作問: 学習指導要領に基づき、知識・技能・思考力を問う問題をバランスよく配置。過去問との重複チェックや、平均点調整など、高度な専門職人芸です。
  • 採点と分析: 記述式問題の採点基準統一、観点ごとの得点集計、正答率分析。これらを短期間でこなし、授業改善につなげます。

③ GIGAスクールとデジタル・タスク

  • 端末管理: 充電保管庫の管理、故障時の修理申請、パスワード再発行。
  • 情報モラル: SNS上のトラブルは、家庭で起きたことでも学校に持ち込まれるケースが圧倒的。「LINEで悪口を書かれた」等の訴えに対し、事実確認と指導を行います。

④ 「金」の管理

給食費や教材費、修学旅行の積立金。事務職員への移管が進んでいますが、未納家庭への連絡や集金袋の確認など、担任が担う場面もまだ残っております。


5. 保護者対応と信頼関係構築のマネジメント

思春期の子供を持つ保護者は、進路や友人関係など多くの不安を抱えています。担任は、学校と家庭をつなぐ「架け橋」であり「通訳者」なんであります。

思春期の親子関係を支える

「家では全く口をきかない」「部屋に閉じこもっている」
そんな保護者の悩みに対し、学校での様子(友達と笑い合っている姿、給食をおかわりした話など)を伝えるだけで、保護者は安心します。
学級通信や電話連絡で、ポジティブな情報を「先手必勝」で伝えることが、信頼貯金につながるでしょうな。

トラブル対応の鉄則「初期対応」

いじめや生徒間トラブルが発生した際、最も重要なのは「スピード」と「事実確認」です。

  • 予断を持たずに双方から話を聞く(傾聴)。
  • 「確認して折り返します」と一度持ち帰り、組織(学年主任や管理職)と共有して対応方針を決める。
  • 保護者への報告はこまめに行う。
    この手順を踏むことで、不信感を防ぎ、協力体制を築くことができます。

三者面談のファシリテーション

進路決定の場である三者面談は、時に利害が対立する緊張の場となります。
担任は、単に「無理だ」「頑張れ」と言うのではなく、「併願校を確保して挑戦するプラン」や「将来の夢から逆算した進路選択」など、複数の視点を提示し、生徒本人が納得して決断できるよう導くファシリテーターの役割を果たしております。


6. まとめ:チーム学校で乗り越えよう

中学校担任の業務は、教科指導、生徒指導、進路指導、部活動…と、専門性と汎用性の両方が極めて高いレベルで求められる仕事です。
英語やプログラミング教育の導入、GIGAスクール、部活動の地域移行など、教育現場は過渡期にあり、先生方の負担感は増すばかりかもしれません。

しかし、だからこそ伝えたいのは、「全てを一人で抱え込まないでほしい」ということです。私としては「チームプレイ」みたいな感じっすね。
いじめ対応も、不登校支援も、困難な保護者対応も、担任一人の責任ではありません。学年団、生徒指導部、SC、SSW、管理職…学校には多くの「仲間」がいます。
「チーム学校」として情報を共有し、役割分担をすることで、より質の高い教育活動が可能になります。

そして何より、先生ご自身の心身の健康が第一です。
先生が笑顔で教室にいること。それが、多感な時期を過ごす中学生たちにとって、何よりの安心感となり、道しるべとなるはずと考えられますかねー。

最後に、もし通知表作成で徹夜が続いているなら、こんなツールを使って、少しでも自分の時間を確保してください。

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【付録】中学校担任業務カテゴリ別一覧表

大分類具体的な業務内容の例(抜粋)
学習指導教科授業(専門教科)、定期テスト作成・採点、成績処理(評定算出)、ICT活用授業
学級経営学級目標設定、座席表作成、清掃指導、委員会・係活動指導、合唱コンクール指導
生徒指導校則指導、いじめ対応、不登校支援、SNSトラブル対応、交通安全指導
進路指導三者面談、進路学習(職業調べ等)、職場体験学習、調査書作成、願書指導、面接練習
部活動技術指導、大会引率(土日含む)、練習試合手配、会計事務、保護者会運営
校務分掌時間割作成、生徒会指導、保健・環境整備、図書・広報、研修企画
保護者対応学級通信、電話連絡、授業参観、PTA総会、家庭訪問(地域による)
季節行事入学式、体育祭、文化祭、修学旅行(林間学校)、校外学習、卒業式
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この記事を書いた人

▶︎元中学校の先生
▶︎Excel、、スプレッドシート、Notionが大好き
▶︎教員向けの業務効率化アイテム開発者

【リリース商品】
▶︎通知表所見作成ツール「所見攻略くん」
▶︎iPadで使える「教員手帳」
▶︎授業時数カウントくん

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