「失敗から学べ!」とは言われるけど、同じ失敗を繰り返してしまうんだよなぁ。
そんな悩みを解決します。
僕は現役中学校教員9年目30歳。
心理学を日々勉強しています。
社会心理学の名著『影響力の武器 戦略編』を読んでいて、「失敗から学ぶ方法」の面白い事実を知ったので、紹介していきます。
効果的な方法:愚かな行動リストを作る

失敗から学ぶことは大切であるとよく言われますが、どのように学べばよいでしょうか。
世界的な投資家、ウォーレン・バフェットの参謀であるC・マンガーは、「自分の決定が正しいかどうかを、どのようにして確かめているのか」と尋ねられた時に、シンプルな回答をしました。
それは、「愚かな行動のリストを見直します」という答えでした。
なーんだ。自分の失敗をメモしておくだけか。
いえ!違うんです!
「他の人のミス」をリスト化することが大事みたいです!
マンガーは、自分のミスではなく、他の人のミスをリスト化することの方が、「自分の決断の正確性」を高めるという結論を出しました。
理由は3点です。
- 成功は複雑であり、失敗はシンプルだから。
- 否定的な情報は記憶に残りやすいから
- 自分の失敗より、他者の失敗の方が、客観的な判断ができるから
だそうです。
詳しく一つずつ見ていきましょう。
理由① 成功は複雑であり、失敗はシンプルだから
成功はあらゆる要因が複雑に絡み合っていること。
一方、失敗はたった一つのミスが全てを台無しにしてしまうこと。
これらのことから、「愚かな行動リストを作って、他の人の仕事のミスを記録し、重要な選択をする際にそれらを見直すことが合理的な判断である」と書かれていました。
OWNDAYSの田中社長のフェイスブックを読んでいて「成功はアート 失敗はサイエンス」という言葉がありました。
成功は再現性はないが、失敗には明確な理由が存在することが多いということを表した言葉です。
失敗を分析する価値は大いにあることがわかります。
理由② 否定的な情報は記憶に残りやすいから
心理学者R・バウマイスターによると、「耳を傾け、そこから学び、利用するのは、肯定的な情報よりも否定的な情報であることの方がずっと多い」と結論付けているそうです。
肯定的な情報よりも、否定的な情報の方が記憶に残りやすいという人間の性質は、利用すべきですよね。
だからこそ、愚かな行動リストが効果的なのでしょう。
『影響力の武器 戦略編』の中には「自分の誇れる実績を羅列したリストは必要ありません。」と断言されていました。笑
理由③ 自分の失敗より、他者の失敗の方が、客観的な判断ができるから
「愚かな行動リストに並ぶのは、誰かが犯した失敗なので、それらが間違いなく失敗であると判断するのは非常に簡単だから」といわれています。
もし、愚かな行動リストを「自分の失敗」をリスト化すると、「あれはどうしようもなかったんだよな」「不運だったんだよな」と言い訳をしたくなってしまうそうです。
自己弁護をして、自分を納得させてしまうので、失敗から学ぶ機会が減ってしまうそうです。
そのため、「他の人のミス」だと、自己弁護が働くことはないので、愚かな行動リストが本当の意味で自分自身にとって非常に効果的な教材になるということです。
まとめ:「愚かな行動リスト」を作ろう!

愚かな行動リストを作るポイントはただ一つ!
- 他の人の失敗をリストアップすること
です。
「失敗から学ぶ」ということを本当の意味で成し遂げる方法の紹介でした!
今日はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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